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Webデザイナーとアーティストってどこが違うの?

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2025.05

デザイナー S.A

更新:2025.05.07

この記事は約5分で読めます

同じ“クリエイター”でも、目的地が違う

「Webデザイナーとアーティストって、結局どっちも“作品”を作る人でしょ?」
そう思う人は少なくないかもしれません。たしかに、どちらもデザインソフトを使って、感性を武器に“目に見える形”を生み出す仕事です。

でもその「つくる意味」や「成果の評価軸」、何より“誰のために”つくるのかが、大きく違います。

Webデザイナーは「課題解決型クリエイター」

Webデザイナーは、クライアントやユーザーの課題を見つけて、それをデザインという言語で解決するプロです。
「問い合わせを増やしたい」「商品をもっと知ってもらいたい」「ブランドの世界観を伝えたい」――こうしたニーズに対して、情報の配置・色・余白・動きまで徹底的に戦略的に設計します。

 

重要なのは、「かっこいい」や「おしゃれ」よりも「機能すること」。
どれだけ“アートっぽく”ても、ユーザーが迷子になってしまったら、それは失敗なんです。

 

Webデザインとは、芸術ではなく体験を設計する技術
目的のあるアート、それがWebデザインなんです。

 

アーティストは「自分と世界をつなぐ表現者」

一方アーティストは、何よりも自分の内側と向き合い、感情や思想をアウトプットする存在です。

「誰かのため」よりも、「自分のため」に。
その作品に共鳴する人がいればラッキー。いなければ、それもまた表現。

 

自己と向き合う苦しみ、社会への問いかけ、価値観への挑戦――アーティストが紡ぐのは“答え”ではなく、“問い”そのもの。
その自由さと危うさ、孤独と歓喜のなかで、唯一無二の表現が生まれます。

どちらが上?ではなく「ベクトルの違い」

Webデザイナーは誰かのビジョンを形にする職人であり、アーティストは自分の真実を投げかける発信者

Webデザインは目的と制約の中で創る。

アートは無制限の自由の中で創る。

どちらが優れている、なんて話ではありません。
「違うミッションに立っている」だけ。

Webデザイナーとアーティストの違い

同じクリエイター、異なる道

Webデザイナーは「ユーザーの体験」を設計する

一方Webデザイナーは、クライアントの目的とユーザーのニーズを“つなぐ”役割。
サイトの構造、見やすさ、導線、色使い、動き――全部が「ゴール(例:購入、問い合わせ、予約など)」に向かってデザインされます。

つまり、「誰かのために設計する仕事」という点で、アーティストとは大きく違います。

アーティストは「自分の表現」を追求する

アーティストは、自分の内側から湧き出た想いや感性を、キャンバスや音、映像などを通して表現します。
誰かに届けるというよりも、「まず自分が納得すること」が重要。だからこそ、観る人によって解釈が違ってもOK。それが作品の味でもあります。

実際の仕事ではどう違うの?

項目Webデザイナーアーティスト
目的クライアントとユーザーの課題解決自己表現・思想の発信
評価基準成果・反応・UX/UIの良さ独自性・感性・メッセージ性
自由度制約が多い(仕様・納期・成果)自由(誰にも縛られない)
ユーザー意識ユーザーが主役作り手が主役
プロセス論理と感性のバランス感性と直感

境界線が曖昧になることもある

とはいえ、時代は変わりつつあります。
SNSやポートフォリオサイトが普及し、「アーティスト的なWebデザイナー」も、「Webの技術を活用するアーティスト」も増えてきました。

たとえば、Webサイトに自分の表現を詰め込んだアーティストや、逆にクリエイティブな表現力で他社と差別化するWebデザイナーなど。

境界が溶け始めているからこそ、自分がどこに立って何を届けたいのか――
それを意識して選ぶ力が、これからのクリエイターには求められています。

それぞれに必要なもの

Webデザイナーに必要なものは“共感力”と“構造化”

Webデザイナーは「これが作りたい!」ではなく、「この人の課題をどうやって解決するか?」がスタート地点。

だから、必要なのはヒアリング力・観察力・想像力
さらに、情報を整理して「意味ある形」に落とし込む構造化スキルも必須です。

アーティストが“直感”を大事にするなら、Webデザイナーは“論理と感性のハイブリッド”が求められます。

アーティストに必要なのは“内的探求”と“ぶれない軸”

アーティストは、どんなに周りに理解されなくても、自分の真ん中にあるものを信じ続けることが必要です。

評価されなくても作り続ける胆力。
社会とぶつかってでも貫くメッセージ性。
孤独や不安を抱えながらも、作品に自分を込め続ける覚悟。

その姿勢が、見る人の心を動かし、時代を変える一撃になることもあるのです。

まとめ

どちらも「クリエイター」

Webデザイナーとアーティスト。表現の手法もゴールも違うけれど、共通しているのは「つくることへの情熱」。
どちらの道を選んでも、「人を動かす」って最高におもしろいことですよね。

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