現役Webデザイナーが「正直しんどい…」と思う瞬間とその回避術
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2025.05
更新:
Webデザイナーという仕事は…
一見キラキラしていて「好きなことを仕事にしてて羨ましい」なんて言われることも。
でも、現場では地味でしんどい瞬間がわんさか待っています。
この記事では、現役Webデザイナーが「うわぁ…しんどい」と感じる瞬間と、その状況を少しでもラクにするための工夫や対策をご紹介します。
目次
1. フィードバックが「なんとなく違う」
「なんか違う」「しっくりこない」など、感覚ベースのフィードバック。「で、結局どうしたらいいの!?」とモヤモヤ…
どう改善すればいいかが分からず、無限に手探り状態になるパターン。
解釈力と推測力が試される時間です。
回避するには?
質問力がカギ。
「どこが“違う”と感じましたか?」と範囲を絞って聞き返す。
参考になるサイトやイメージを一緒に聞き出すのも有効。
ただし、具体化にどんなデザインにしますか?と聞くのはNG。
ディレクターやお客様から、イメージを聞き出し感覚を共有することが一番大事!
2. 無限リテイク地獄
「これで完璧!」と思ったデザインに、「やっぱ前の案のほうが…」と戻されたり、何度も微修正を求められるループ。
モチベも時間も削られます。
回避するには?
初期段階で合意形成をしっかり。
構成案やワイヤーの時点でしっかり方向性をすり合わせ、「このフェーズ以降は大幅修正なし」のルールを提案。
契約書や進行フローに一文入れると更に安心。
また、デザインのゴール目標を明確に設定することも大切。
「どのターゲットに向けて」「サイトからどんなアクションをさせたいのか」等、
WEBサイトの利用目的を明確にすることで、目的に合うデザインかどうかという目線で話し合うことができます。
雰囲気で進めてしまうと、かっこいいか悪いかという主観で判断されてしまうので注意です。
3. スマホとPCで表示がバラバラ
PCではバッチリなのに、スマホで作ろうとしたらボタンがはみ出る!画像が入らない!という「レスポンシブ地獄」。
最悪PCから作り直す必要が出てしまったり…。
回避するには?
最初から“モバイルファースト”設計。
スマホ→PCの順に作ると、調整の手間が少ない。Figmaやブラウザで定期的にモバイル表示確認を習慣にすると、事故も減る!
PCから作る場合でも表組みやカレンダーなど、スマホでの表示が難しいデザインは、事前に確認することが大事。
ワイヤーの段階でお客様ともPCとスマホのデザインの注意点を、事前に共有して理解をしてもらうと、とてもスムーズにデザインできます。
4. 常に変わるトレンドについていけない
「今はもうそのデザイン古いですよ」と言われないかビクビク…。
UI/UX、AI、ノーコード…どんどん変わる技術についていくのがしんどい。
回避するには?
「完璧に追う」より「得意分野を定める」。
全部キャッチアップしようとすると疲弊するので、自分の武器を決める(例:UIデザイン特化、LP専門など)。情報収集はTwitter/X、YouTube、noteを“流し見”でOK。
15分程度でも1日のルーチンに、情報収集時間を組み込んでおくこともオススメ!
5. 「好きなこと=ずっと楽しい」は幻想
趣味で始めたデザイン。
なのに納期、工数、フィードバック…思い通りにならないことばかり。
「あれ?好きだったはずなのにしんどい」そんな瞬間がふいに訪れます。
回避するには?
オンとオフをしっかり分ける。
仕事としてのデザインと、趣味でのデザインは別物。
あえて“自分だけの作品”を月1で作るなど、自分の心が喜ぶ活動を意識して取り入れると、バランスが取れていきます。
6. 時間をかけたのに一言で否定される
徹夜して作ったデザインに「これ微妙ですね」と一言。
せめて「お疲れさま」のひとことが欲しい…。モチベーションが一気にゼロへ。
回避するには?
言葉をまっすぐ受け取らない。
いろんな価値観があるんだな~。くらいの気持ちで受け取ることも時には大事。
そして、少し熱が冷めたころに改めて、どこに問題があったのか聞きに行きましょう。
厳しい一言は次の仕事を改善するチャンスだと前向きに考えるような、自分なりの気持ちの切り替え方を見つけることもオススメ!
まとめ
しんどさの正体は「期待と現実のギャップ」
Webデザイナーは、デザインが好きだからこそ「もっと良くしたい」「満足してもらいたい」と頑張る。でもその分、現実とのギャップに苦しむ瞬間も多いんです。
大事なのは、「しんどい瞬間を減らす工夫」と「うまく距離を取る考え方」。
完璧じゃなくてもいい、頑張りすぎなくてもいい。
しんどいことも含めて、“プロのデザイナー”なんですから。
お気軽にご相談ください。