見えないけど超大事!チェック業務のリアルとは?
05
2025.06
更新:
簡単そうで奥が深いチェック業務
Web制作の現場で、ディレクターの役割は非常に多岐にわたります。
その中でも、意外と見落とされがちなのが「チェック業務」。
「修正されているか確認するだけでしょ?」と思われがちですが、
実はこの“最終のひと手間”こそ、成果物のクオリティや信頼を左右する重要な工程です。
今回は、そんなチェック業務の流れや、意識したいポイント、心構えについて紹介します。
チェック業務の流れ
修正箇所の確認
まずは、修正指示が正しく反映されているかを確認します。
このとき重要なのは、表面的に“直っている”かだけでなく、指示の意図まで反映されているかを見極めること。
ただ「見た目が整ったか?」だけでなく、「クライアントの要望が叶えられているか?」まで意識してチェックします。
マルチデバイスでの確認
PCで綺麗に見えても、スマホでは崩れていた…なんてことはあるあるです。
レスポンシブ対応が当たり前の今、デバイスごとに見た目・動作のチェックは必須です。
iPhoneとAndroidでも挙動が異なることもあるので、可能な範囲で複数の端末での確認を行います。
リンク・画像の動作確認
地味だけど大切なのが、リンク切れや画像の表示チェック。
意外と見落としがちなところですが、「404エラーが出ている」「クリック先が違う」などのミスはユーザー体験を大きく損ねてしまいます。
納品前には、リンクや画像を一通りクリックして、動作をチェックする習慣をつけましょう!
様々な視点からチェックしてみる
思い込みは視野を狭くする
例:バナーの文言チェック
<状況>
クライアントから支給されたバナー画像に「〇〇キャンペーン開催中!」という文言が入っていた。
担当ディレクターは「支給されたものだから問題ないはず」と思い込み、そのまま公開のOKを出した。
<実際は>
支給されたバナーは前回のものでキャンペーンはすでに終了していた
<原因>
「クライアントから来たものだから正しいだろう」という思い込みで、内容の整合性を確認しなかったこと。
- POINT:
このようにチェック業務では実際の文脈や最新情報と照らし合わせて確認する視点が必要です。
思い込みや慣れに頼ると、見落としが発生し、結果としてユーザー体験や信頼性の低下につながります。
簡潔に、分かりやすいフィードバックを
ちょっとした違和感や改善提案があれば、提出時にポジティブなフィードバックを添えることで、
「細かいところまで見てくれている」という安心感につながります。
ここでのひと手間が、ディレクターとしての信頼を生み出す場合もあります。
多くの改善提案を羅列するのではなく、特に重要だと感じるポイントに絞り、箇条書きなどで簡潔にまとめると、クライアントも確認しやすくなります。
間違いを指摘するのではなく、クライアントと協力して、より良いものを提供するという目線を持っておくと良いですね。
チェック業務で大切にしたい心構え
チェック業務は、一見すると「地味で簡単」に見えるかもしれません。
ですが、細かい作業を“誠実に”積み重ねることこそ、良い仕事に欠かせない要素です。
チェックとはチームワーク!
もちろん、どんな人でもミスはあります!
ただ、たとえ小さなミスであっても、クライアントの目に触れた時点で、「会社の信用」を損ねる可能性があります。
チェック作業は最後の砦として、社内で不備をキャッチし信頼を守ることかもしれません。
「たかが確認、されど確認」。
簡単なことだからこそ、丁寧に真摯に取り組みましょう。
焦らないことが超重要!
すぐに提出せず、少し時間を置いてから提出することはチェック漏れ防止に非常に効果的です。
焦って提出すると、思い込みで見落としていたり、客観的に判断できなくなっていたりすることも。
5分でもいいので、一息ついてから見直す“冷却期間”を設けると、意外なミスに気づけることがあります。
実際、何度も見たはずの画面をちょっと時間をおいて見直しただけで、誤字やリンクミスに気づいた…ということは何度もあります。
この“ちょっとした間”が、品質を左右する分かれ道になることも多いのです。
まとめ
気付かないうちに何となくのチェックになっていませんか?
チェック業務は、クライアントと社内の信頼をつなぐ大切な仕事です。
「確認するだけ」と軽く見ず、“ミスを防ぐ最終ライン”として、
焦らず取り組んでほしいと思います。
お気軽にご相談ください。