先輩インタビューで顔出しをするとこんなに変わる!匿名では伝わらない魅力とは?
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2025.08
更新:
顔が見えるだけで、なぜこんなに印象が変わるの?
企業の採用サイトでよく見かける「先輩インタビュー」。でも、似顔絵やイニシャルで紹介される謎の先輩たち、求職者の心にちゃんと届いているでしょうか?
「S.Aさん(営業部・入社3年目)」なんて書かれても、「この人、本当にいるのかな?」と思ってしまいませんか。
それにせっかく良い話をしていても、誰だかわからないと説得力に欠けてしまいますよね。
今回は、先輩インタビューで顔出しをするとどんな変化が起きるのか、心理学とマーケティングの視点から解説します。
採用サイトの効果を高めたい方は、ぜひ参考にしてください!
なぜ匿名インタビューでは心に響かないのか?
「本当にいるの?」と疑ってしまう
人は初対面の相手を判断するとき、まず顔を見るのが自然です。
選挙ポスターを思い出してください。顔写真があって、名前を確認してから、初めて政策に目を向けますよね。
匿名の先輩インタビューは、この自然な流れに逆らっています。
どんなに素晴らしい体験談が書かれていても、「誰が言っているのかわからない」状態では、どうしても「本当かな?」と疑問を持ってしまうのだそうです。
親しみやすさが伝わらない
求職者が先輩インタビューを読む目的は、「この会社で働く自分」をイメージすることです。
でも、顔が見えない相手に親近感を抱くのはとても難しいですよね。
表情や雰囲気から伝わる人柄、年齢感、職場での様子などが見えないと、どれだけ良い話をしていても「自分と関係ない話」として感じてしまいがちです。
印象に残らず、すぐ忘れてしまう
私たちの脳は、顔と情報をセットで覚えるようにできています。
名前だけ、文字だけの情報は記憶に残りにくく、「あの会社の○○さんが言っていた話」として後で思い出すことができません。
複数の企業を見比べている求職者にとって、印象に残らないインタビューは「読んでいないのと同じ」になってしまうのです。
顔出しインタビューがもたらす5つの効果
① 「この人、確実にいるんだ!」という安心感
顔が見えることで、「間違いなくこの人は実在している」という安心感が生まれます。
当たり前のことのようですが、匿名インタビューが多い中では大きな差になります。
実際の調査では、千葉県の整体院が折込チラシに顔写真を掲載したところ、反応率が1.5~2倍に向上したというような事例があります。
② 「嘘は言わないだろう」という信頼感
経済学に「シグナリング」という考え方があります。
これは、「嘘をつくと自分が困る状況」を作ることで信頼してもらう手法です。
顔出しも同じです。もし会社が嘘の情報を出したら、顔の出ている社員さんは批判を受けるかもしれません。
逆に言えば、顔を出すということは「この情報は本当です」という強いメッセージになるんです
③ 「この人と働きたい」という気持ちが生まれる
人は論理よりも感情で動きます。顔が見えることで
- 表情から人柄や雰囲気が伝わる
- 親しみやすさや安心感が生まれる
- 「この人みたいになりたい」という憧れが生まれる
アメリカの金融会社の調査では、封筒に女性の顔写真を載せると、金利の安さをアピールすることよりも開封率が上がったという結果も出ています。
④ しっかり記憶に残る
脳の仕組み上、人は顔と情報を一緒に覚えます。
顔出しインタビューを読んだ求職者は就職活動上のメリットもあります。
① 顔と名前、話の内容をまとめて記憶
② 面接で「○○さんの話を読みました」と具体的に話せる
③ 志望動機により深みが出る
⑤ SNSでシェアされやすくなる
今の求職者はSNSでも情報収集をします。
顔出しインタビューは
- 人間味があるのでシェアされやすい!
- 会社が透明性を大切にしていることをアピールできる!
- 社員を大切にする会社だと伝わる!
顔出しの不安を解消する3つの方法
プライバシーが心配な時の対策
とはいえ顔出しには抵抗がありますよね。
以下の方法で不安を和らげることができます!
① 掲載期間を決めておく
例えば「2年間だけ」など期限を明確にする。
② 掲載する場所を限定
採用サイトのみ、SNS転載は禁止などのルールを設ける。
③ いつでも削除できる仕組み
本人が「やっぱり削除して」と言えばすぐに対応できるようにしておく。
④ ネットトラブル対策
一度ネットに出した写真は完全には消えないことを理解し、将来転職や独立する可能性も考慮して掲載を判断する。
みんなに納得してもらうコツ
- 効果を数字で説明:応募数が増える可能性を具体的に伝える
- まず1人から始める:効果を確認してから徐々に増やす
- 協力してくれた人への配慮:適切なお礼やフォローを忘れずに
退職する時の対応を事前に決めておく
あらかじめ以下を決めておけば、スムーズに対応できます
- 退職が決まったら○日以内に削除
- 後任の人への引き継ぎ方法
- 削除するまでの間はどう表示するか
データで見る顔出し効果の実例
広告・チラシでの反応率が大幅アップ!
- 折込チラシ:反応率1.5~2倍向上(千葉県の整体院)
- ランディングページ:問い合わせ数1.5倍増加
- コールセンター:指名での問い合わせが殺到した事例
採用サイトでも同様の効果が期待できる理由
これらのデータが示すのは、顔出しが単なる「なんとなく良さそう」なアイデアではなく、測定可能な効果がある施策だということです。
特に採用サイトの場合、求職者は「この人と一緒に働けるかな?」という視点で見ているため、商品やサービスの宣伝以上に「人の顔が見える効果」が大きく働くと考えられます。
まとめ
顔出しは「リスク」ではなく「投資」!
匿名インタビューが主流の中で、顔出しインタビューは強力な差別化要因になります。
心理学的には「信頼性の向上」「感情的つながり」「記憶定着率アップ」の効果があり、マーケティング的には「シグナリング効果」で企業の誠実さを証明できます。
確かに個人情報やプライバシーへの配慮は必要ですが、適切なルール作りと段階的な導入で、これらの懸念は解決可能です。
人材獲得競争が激化する今、顔出しインタビューは単なるリスクではなく、採用力向上への投資として捉えてみてはいかがでしょうか。
これから採用サイトを作りたい。インタビューを掲載して採用サイトを強化したい。など、
ぜひお気軽にアートバイブスまでご相談ください!
お気軽にご相談ください。



