WebデザインとDTPデザインの違い
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2025.04
更新:
デザインには種類がある
世の中にはたくさんのデザインでありふれています。
そんなデザインには種類があることを皆さんは知っていましたか…?
Webデザイン、DTPデザイン、エディトリアルデザイン、UI/UXデザイン…などなど。
様々なデザインの種類がある中で、私たちの会社はホームページ制作をメインに行っています。私はデザイナーとして働いているので、ここで言うwebデザインを主に制作しています。
依頼されるお仕事の中にはホームページ制作と付随してパンフレットや名刺などといった紙物のデザイン(DTP)も依頼してくださる場合が年間約1割程度あります。
今回の記事では、そんなWebデザインとDTPデザイン(紙物)の違いについてお話していきます!
デザインの違い
DTPデザインとは
DTPは「Desk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)」の略で、パソコン上で印刷物のデータを制作することをさします。日本語では「机上出版」や「卓上出版」と呼ばれています。
「グラフィックデザイン=紙媒体」だと思っている方も多くいらっしゃいますが、それは少し違います。
例えばですがロゴは紙・web両方で使われていますよね。このように紙・webどちらかに限らず様々な媒体で使用されるデザインがグラフィックデザインと呼ばれるものになります。
一方でDTPデザインは雑誌や書籍などの出版物・広告・ポスター・パンフレット・カタログ・パッケージなどの紙媒体のデザインのみを担当し、印刷用の入稿データ制作までを行うことを言います。
Webデザインとは
パソコンやスマートフォンなどで表示させるWebページの見た目に関わる部分をデザインするのがWebデザインです。
制作するサイトの目的やコンセプトなどを考えながら、ホームページを閲覧する人が見やすく使いやすいかどうかを考えて作られます。
それぞれの制作の流れ
webデザインとDTPデザインの違いわかりましたか?
すごく簡単に説明すると紙媒体のデザインかwebページのデザインかというお話でした。
そんな紙媒体のデザインかwebページのデザインかの違いですが、実際に制作するとなると工程に大きな違いがあります。ではその違いについてみていきましょう…!
DTPの場合
一般的な制作の流れを紹介していきます。
01.企画立案・検討(デザイン制作会社)
02.レイアウト案の検討
03.内容の決定
04.制作の準備
05.原稿・素材の作成
06.レイアウト作成
07.データ入稿・色校正(印刷会社・製本会社)
08.校了下版
09.プレス・印刷開始
10.折り・製本
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このような1~10までの大まかな流れで印刷物を制作しています。
上の流れで言う01~06は代理店・デザイン制作会社などが担当し、07~10は印刷会社・製本会社が担当しているというケースが非常に多いです。このように自社だけでなく他社とも協力しながら制作物を作成していくというところがDTPデザインの大きな特徴かと思います。DTPということは紙での納品になりますので、文字や数字の間違いがないか念入りにチェックすることが大切です。大きな事故に繋がってしまうのでしっかりと確認しましょう!
webの場合
当社アートバイブスが実際に行っている制作の流れを紹介していきます。
01.制作準備段階(ディレクター)
①打合せ→②見積り→③ご提案
02.デザイン(デザイナー・ディレクター)
①デザインの制作→②原稿準備・写真撮影→③デザイン校了
03.コーディング(コーダー)
①環境の整備→②CMSの導入→③コーディング・システム構築
04.最終チェック(全員)
・制作したデザインが正しく反映されているか
・おかしな挙動がないか
・リンク間違いはないか
・不足原稿、写真がないか 等
05.ホームページ公開・納品
06.運用・サポート
・更新レクチャー
・ドメイン、サーバーの更新
・メンテナンス
・運用後のご提案 等
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このような1~6までの流れでホームページを制作しています。
当社は分業制でホームページを作っているので工程ごとにそれぞれの担当がおり、協力し合いながら制作を行っています。印刷物との大きな違いとしては納品までに他社が入らず完結できることです。(場合によりますが…)
またwebデザインの大きな特徴として、作った後でも必要に応じて修正が行えるのでブラッシュアップさせていくことが出来ます。
デザインを作るうえでの違い
webデザインとDTPデザイン、実際に制作するとなったときにも様々なルールの違いがあります!
ここではどういったルールの違いがあるのか、また使用ツールの違いについても見ていきましょう。
デザインルールの違い
比較項目\デザインの種類 | DTPデザイン | webデザイン |
単位 | mm(ミリメートル) | px(ピクセル) |
フォント | ・OpenTypeフォント ・Postscriptフォント | ・webフォント ※画像書き出しの場合は webフォント以外も使用可能 |
色 | CMYK | RGB |
写真の解像度 | ・フルカラー印刷の場合 →300~350dpi ・グレースケール印刷の場合 →600dpi ・モノクロ印刷の場合 →1200dpi | 72dpi |
使用ツール | ・Adobe Illustrator ・Adobe photoshop ・Adobe InDesign 等 | ・Adobe Illustrator ・Adobe photoshop ・Adobe XD ・figma ・studio(ノーコードツール)等 |
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今回は基本的な設定、ツールの部分の違いで比較してみました。間違えても直せばいいので問題はありませんが、気を付けるに越したことはないのでデザインを始める前に一度設定を確認してみると良いかもしれません!
一つ大きな特徴としては、DTPでは指定された紙のサイズに入りきるようデザインを作っていきますが、webはいくらでも縦に伸びていくので決まった縦のサイズないということです。収めなければならない難しさと、いくらでも伸ばせてしまう難しさ。それぞれの難しさがありますよね…!こればかりは経験とテクニックな気がしています…!私もまだまだなので頑張っていきたいですね!
違いは単純?!それぞれのルールに従いましょう!
アートバイブスではWordPressはもちろん、ホームページ依頼が初めての方におススメなプランや集客を狙ったプランなど、
ニーズに合わせた様々なプランをご用意しております。
まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
まとめ
違いは単純?!それぞれのルールに従いましょう!
webデザインとDTPデザインの違いは印刷物かwebサイトを作るかだけの違いです。
しかし、実際に制作するとなるとそれぞれのルールが存在します。
そのルールを間違ってしまうと後々大変なことに…。しっかりと確認してそれぞれのルールに従ってデザインを作りましょう!
お気軽にご相談ください。