どうすればデザイナーになれるの?デザイナーになる方法
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2025.08
更新:
どうしたらデザイナーになれる?
「デザイナーになりたいけど、何から始めたらいいのかわからない…」
そんな風に感じている人は、実はたくさんいます。デザイナーになるための道はひとつではありません。専門学校や美大に通う人もいれば、独学でスキルを身につけて転職する人、未経験から仕事を通じて学んでいく人もいます。
この記事では、デザイナーになるためのいくつかの方法や、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。「自分に合った道はどれかな?」と考えるヒントになればうれしいです。
方法1.美大や専門学校で学ぶ
デザイナーを目指すうえで、もっともオーソドックスなルートのひとつが「専門学校」や「美術系大学」に進学することです。デザインの基礎から応用までを体系的に学ぶことができ、プロの現場に近い環境でスキルを磨くことができます。
どんなことが学べるの?
学校によって内容は異なりますが、たとえば以下のようなことを学ぶことができます。
・デザインの基礎(デッサン、色彩、構成、タイポグラフィなど)
・IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトの使い方
・実際の作品制作(イラスト制作、ポスター、ロゴ、Webサイトなど)
・プレゼンテーションの技術
・デザインに関する歴史や考え方
実習が中心のカリキュラムが多いため、手を動かしながら学べるのが特徴です。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| 基礎から段階的に学べる | 2~4年間の学費や生活費が必要 |
| プロ仕様の機材や現役の講師陣から学べる | 高校卒業後に進学するケースが多いため、年齢やタイミングによっては難しいことも |
| 一緒に学ぶ友人と刺激を受け合える | 専門学校は特に、自分が学びたいことを明確に決めておかないと時間が足りなくなる |
| 様々な分野を学べるので何が向いているのか見つけやすい | とにかく課題が多い |
| 就職活動をバックアップしてくれる体制が整っている | 天才がいて気持ちが落ち込む |
こんな人におすすめ!
・デザインの知識や経験がまったくないけれど、本格的に学んでみたい人
ゼロからでも安心してスタートできるのが、専門学校や大学の大きな魅力。基礎から順を追って学べるので、「何から手をつけたらいいかわからない…」という人にもぴったりです。
・プロから直接指導を受けたい人
現役デザイナーや業界経験者の講師から、リアルな現場の話やテクニックを聞けるのは学校ならでは。フィードバックをもらいながら、自分の作品を磨いていけます。
・周りに同じ夢を持つ仲間がほしい人
ひとりでの学習は孤独になりがちですが、学校なら刺激し合える仲間と出会えます。クラスメイトとアイデアを出し合ったり、作品を見せ合ったりする中で、成長のスピードも自然と上がります。
・卒業後の進路もサポートしてほしい人
就職支援が手厚い学校も多く、ポートフォリオの添削や企業とのマッチングイベントなど、デザイナーとしての第一歩をしっかり後押ししてくれます。最初の仕事探しに不安がある人には大きな安心材料です。
・自分の「得意」を見つけたい人
グラフィック、Web、イラスト、映像など幅広い分野を体験できるカリキュラムもあり、学びながら自分に合った進路を探せるのも魅力のひとつ。「何が向いているかわからない」という段階でも大丈夫です。
方法2.職業訓練校で学ぶ
「できるだけ費用を抑えて、実践的なスキルを身につけたい」
「今の仕事から転職を考えていて、手に職をつけたい」
そんな方にとって、職業訓練校(公共職業訓練・求職者支援訓練)は、デザインを学ぶ現実的かつ心強い選択肢のひとつです。
★職業訓練校とは?
職業訓練校は、主にハローワークと連携して運営されている公的な学びの場で、失業中の方や再就職を目指す方を対象に、実務に直結するスキルを習得できるよう設計されています。グラフィックデザインやWebデザインなどのデジタル系スキルを中心に、パソコンの基礎からデザインソフトの操作、簡単なコーディングまで学べるコースが用意されています。
どんなことが学べるの?
・IllustratorやPhotoshopの使い方
・Webサイト制作の基本(HTML/CSS)
・名刺やチラシ、バナーなどの制作演習
・ポートフォリオ作成
・就職活動に役立つビジネスマナー
実務を意識したカリキュラムが多く、卒業後すぐに現場で使えるスキルを身につけることができます。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| 受講料が無料(または格安) | 基礎中心の内容が多く、本格的にプロを目指すには、訓練後も自主的な学習が必要 |
| 多くは3〜6ヶ月で完結し、効率よくスキルを習得できる | 受講には審査や申し込みが必要 |
| 転職・再就職の支援が充実 | 運営機関や講師のレベルにより内容や雰囲気に違いがある |
| 年齢や経歴に関係なく挑戦しやすい | 大学・専門学校と比べると就職率はやや低い |
こんな人におすすめ!
・失業中または転職活動中で、新しいスキルを身につけたい人
・コストを抑えながら、デザインの基本を学びたい人
・自分にデザインの適性があるか試してみたい人
・独学に不安があり、まずは短期間で基礎を身につけたい人
方法3.独学でデザインを学ぶ
「学校に通う時間やお金がないけど、デザイナーを目指したい」
「今の仕事を続けながら、スキマ時間でスキルを身につけたい」
そんな人にとって、独学という選択肢はとても現実的で、今や多くのデザイナーがその道を通って活躍しています。
★独学って本当に可能なの?
結論から言えば、独学でもデザイナーになることは十分に可能です。実際に、独学でスキルを身につけ、フリーランスや企業のデザイナーとして働いている人も多くいます。インターネットが発達した今、学びの環境は整っており、やる気さえあれば一歩ずつ前に進めます。
独学の主な学び方
1. 書籍で学ぶ
デザインの基本やソフトの使い方、レイアウト理論などは、良書を使えばしっかり学べます。
※図解が多い本を選ぶと、初心者でも理解しやすいです。
2. オンライン講座を活用する
YouTubeやUdemy、Schoo、デザインスクール系のサブスク型サービスなど、オンラインで学べる講座は豊富です。
【無料】YouTubeチュートリアル(Photoshop/Illustrator)
【有料】Udemyのデザイン基礎講座やWeb制作入門
【サブスク型】デジハリONLINE、ストアカなど
動画での解説は「見て真似る」ことで習得が早まります。
3. 模写と実践を繰り返す
本や動画でインプットしたら、実際に手を動かすことが何より大切。 バナーや名刺、LPなど、実際に存在するデザインを模写することで、レイアウトや配色の感覚が身につきます。
4. ポートフォリオを作って公開する
自分の作品をまとめたポートフォリオは、就職や案件獲得に欠かせません。SNSやポートフォリオサイト(Behance、Pinterest、自作サイトなど)にアップしておくと、自分の「実績」として見てもらえます。
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| 自分のペースで進められる | モチベーションの維持が難しい |
| 費用を抑えられる(無料教材も多い) | フィードバックをもらいにくい |
| 学びながら働ける(転職前の準備としても◎) | 自分のレベルや方向性が合っているか不安になることも |
こんな人におすすめ!
・学校に通う時間がとれない社会人・主婦・学生
・費用を抑えてスキルを身につけたい人
・一人でコツコツ取り組むのが得意な人
・本気でデザイナーを目指している人
独学は決して楽な道ではありませんが、やり方を工夫すれば、本当に必要なスキルを、必要な分だけ身につけることができる最も柔軟な方法です。自分に合った教材を選び、手を動かし続けることが何よりの近道。「独学=孤独」にならないよう、時には人に見せたり、SNSで発信したりして、成長を実感しながら進んでいきましょう。
まとめ
自分にあった学び方を!
私の場合は早い段階で、絵を描きながらデザインを学びたいという思いがあったので高校卒業後、専門学校へ進学。絵やデザインについて学びました。私のような人もいれば、一度就職してから、美大や専門学校へ進学。また、異業種から職業訓練校や独学を経てデザイナーになる人など本当に様々です。結局どこで学ぶかは、目指した時期やそのときの自分の状況などによっても変わってくると思います。また、どの方法で目指してもメリット・デメリットがあります。大切なのは、「どれが正解か」ではなく、「自分のライフスタイルや性格、目指す姿に合っているかどうか」です。なので総合的に判断して自分に合ったベストな選択をすることが重要なのです!
お気軽にご相談ください。



