TEL.011-204-8355



BLOG

ブログ

採用サイトは、なぜ必要なのか。「ポータルで見つけて、採用サイトで決める」時代のデータと、載せるべきもの

20

2026.10

デザイナー S.A

更新:2026.10.16

この記事は約11分で読めます

採用サイトは、本当に必要なのか

「求人は出しているけれど、応募が来ない」
「来ても、すぐ辞めてしまう」
採用の相談を受けるとき、必ずといっていいほど出てくる話です。

そして、そのあとに続くのがこの質問です。
「採用サイトって、本当に必要ですか? 求人サイトに出しているんですが」

結論から言うと、必要です。
ただし「あったほうがいい」という話ではなく、今の求職者の動き方を見ると、ないことがそのまま不利になる段階に来ています。

この記事では、採用サイトがなぜ必要なのかを、公的統計と各社の調査データで整理します。
そのうえで、採用サイトに「何を載せるべきか」、特に待遇以外に何を伝えるべきかまで書きます。

今の求職者は、ポータルで見つけて、採用サイトで決める

「探す場所」と「決める場所」は違う

まず、今の学生や転職者がどう動いているかです。

キャリタス(旧ディスコ)が2025年卒の大学生1,030名に聞いた調査では、企業を「探す」ときに役立った情報源の1位は就職情報サイト(76.3%)でした。
ところが、志望する企業を「深く調べる」ときに役立った情報源の1位は、個別企業のホームページ(63.1%)。就職情報サイトは37.9%まで下がります。

つまり、入口は求人ポータル。でも、応募するかどうかを決めるのは、その会社のサイトを見てからです。
同じ調査で、就職活動中に企業の採用ホームページに「かなり目を通した」学生は67.9%、「目を通した」を合わせると96.2%。ほぼ全員が見ています。

求人ポータルで探す、会社名で検索する、採用サイトを見る、応募する、の4段階の流れ

中途採用でも同じ

新卒だけの話ではありません。
直近1年以内に転職した25〜49歳515名への調査(カケハシ スカイソリューションズ、2024年)では、80.0%が「企業の採用サイトは応募の決め手になる」と答えています。
さらに、85.2%が「転職サイトや求人票だけでは、応募先を検討するための情報が足りない」と感じていました。

採用サイトがない場合はどうなるか。同じ調査で、71.3%が「欲しい情報が見つからず意欲が下がる」、68.1%が「他社との違いが分からず興味を持ちにくい」と回答しています。
別の調査(20〜30代の転職経験者300名、2022年)でも、採用ページが見つからないと「応募意欲が下がる」が76.1%でした。

求人票を見て、興味を持って、会社名で検索する。そこに採用サイトがなければ、その時点で候補から外れている。それが、今の採用の現実です。

POINT:

企業を「探す」のは就職情報サイト(76.3%)、「深く調べる」のは企業のホームページ(63.1%)
学生の96.2%が採用ホームページに目を通している
転職者の80.0%が「採用サイトは応募の決め手になる」。ない場合、71.3%が意欲を下げる

採用サイトで企業文化を伝えると、ミスマッチが減る

入社前の不安は「雰囲気が分からない」

採用サイトの役割は、応募を増やすことだけではありません。
入ってから「こんなはずじゃなかった」を減らすことです。

直近6か月以内に就職・転職した人への調査(ダトラ、2022年)では、入社前に不安があった人は96.3%。
不安の内容で最も多かったのが「職場の雰囲気が分からない」(61.5%)で、「実際の仕事内容が分からない」(45.2%)、「福利厚生が分からない」(43.3%)と続きます。

そして、採用サイトを見た人のうち94.5%が「採用サイトを見て不安が解消した」と答えています。
求職者が知りたいのは、条件の前に「どんな人が、どんな空気で働いているか」なんです。

ミスマッチのコストは、数字に出ている

厚生労働省が2025年10月に公表した最新の数字では、2022年3月に大学を卒業して就職した人のうち、3年以内に離職した割合は33.8%。3人に1人です。
事業所の規模で見ると、従業員5〜29人の事業所では52.0%、5人未満では57.5%。中小企業ほど、せっかく採った人が3年以内に半分以上いなくなっています。

離職の理由は一つではありませんが、「入る前に思っていた会社と違った」というミスマッチが大きな割合を占めることは、多くの調査で共通しています。
採用サイトで社風や仕事の実際を正直に伝えておくことは、応募を増やす施策であると同時に、辞める人を減らす施策でもあります。

POINT:

入社前に不安があった人は96.3%。最大の不安は「職場の雰囲気が分からない」(61.5%)
採用サイトを見て不安が解消した人は94.5%
大卒の3年以内離職率は33.8%。従業員5〜29人の事業所では52.0%(厚労省・2025年10月公表)

待遇ばかり押すと、待遇で動く人が集まる

待遇は「最後の確認」であって、「志望する理由」ではない

ここで、採用サイトを作るときに気をつけたいことがあります。
給与や休日などの待遇ばかりを前面に出さないことです。

待遇が大事でないという話ではありません。キャリタスの調査でも、内定を承諾するかどうかを判断する段階では「待遇、福利厚生、ワークライフバランス」を見る学生が68.9%と突出しています。
ただしそれは最終確認の段階です。エントリーするかどうかを判断する段階で最も見られているのは「事業内容、実績」(66.7%)、エントリーシートを書く段階では「企業理念、トップメッセージ」(73.4%)です。

志望する理由を作るのは事業と理念と人で、待遇は最後に確認するもの。順番が逆になると、待遇だけを見て入ってくる人が集まり、待遇が少しでも良い会社が現れたら移っていきます。

天秤の片方に給与と休日、もう片方にやりがい・社会との関わり・キャリアが載り、後者のほうが重い

今の若い世代が見ているもの

では、待遇のほかに何を伝えるべきか。注目したいのは、やりがい、社会との関わり、キャリアの3つです。

20〜29歳の会社員・公務員1,000名への調査(ヒューマンホールディングス、2026年4月)では、勤務先を選ぶとき「仕事の社会的ニーズの高さ」を重視した人が40.4%で、「給与額の高さ」(34.0%)を上回りました。2026年卒の新社会人に限ると、46.8%対29.0%と差はさらに開きます。
同じ調査で、仕事を通じて「自分が成長できている」と感じることを重視する人は53.7%、勤務先選びで「スキルアップできる環境」を重視した人は47.6%でした。

新入社員779人への調査(ジェイック、2026年5月公表)でも、入社の決め手は1位「事業内容に興味があった」、2位「成長できる環境があると感じた」、3位「面接してくれた社員が魅力的だった」。就職活動で重視した軸として「初任給」と「有給休暇の取得のしやすさ」は最下位でした。

もちろん、「安定している会社」を選ぶ学生が55.4%で最多(マイナビ・2027年卒、37,160名)という数字もあり、条件を軽く見てよいわけではありません。
ただ、求職者が採用サイトで探しているのは、「この仕事は誰の役に立つのか」「ここで自分はどう育つのか」「どんな人と働くのか」。待遇表には書けないものです。

POINT:

待遇は内定承諾時に見るもの(68.9%)。エントリー時に見るのは事業内容(66.7%)と企業理念(73.4%)
20代の40.4%が「給与」より「仕事の社会的ニーズ」を重視。26卒では46.8%
入社の決め手は、事業内容・成長できる環境・面接した社員。初任給と有給は最下位

採用サイトがしっかりしている会社は、事業の安心にもつながる

「古い採用サイト」は、会社の状態として読まれる

採用サイトは、求職者だけが見ているわけではありません。
取引先、金融機関、お客様も「どんな会社か」を調べるときに、会社のサイトと一緒に採用ページを見ます。

キャリタスの調査では、採用ホームページのデザインや情報が古いと「志望度が下がる」と答えた学生が87.8%でした。
理由として学生が書いているのは、こういう言葉です。
「採用に力を入れていないという印象を受ける」
「企業の顔ともいえる採用ページに手が回らないほど、業務が切羽詰まった状態なのかと不安になる」
「情報が更新されないと、時代の変化に追いついていないと考える」

採用サイトは、採用への姿勢がそのまま見える場所です。人を大切にしているか、会社として前を向いているか。
採用サイトが整っている会社は、求職者にも取引先にも「この会社はちゃんとしている」という安心を与えます。逆に、放置された採用サイトは、何も書いていなくても「余裕がない」と読まれます。

「うちには特徴がない」という会社は、ない

会社が続いていることには、理由がある

ここまで読んで、「言いたいことは分かる。でも、うちには載せるような特徴がない」と思った方がいるかもしれません。

はっきり言います。特徴がない会社は、ありません。
会社が今日まで続いているということは、お客様に選ばれ続けている理由があるということです。それが社内では当たり前になっていて、特徴だと思えていないだけです。

私たちは、ホームページ制作の打合せで「御社の強みは?」と聞くと、「うちは普通の会社でして」と言われることがよくあります。
でも、話を聞いていくと、必ず出てきます。
「それ、他の会社でもやっていますか?」「なぜその判断をしたんですか?」と聞いていくと、社内では普通だと思っていたことが、外から見ると珍しい、という瞬間が来ます。
その「当たり前」が、採用サイトに載せるべき御社の良さです。

「うちは普通の会社です」と話す社長の後ろに、本人が気づいていない強みが積み上がっている

御社の良さを見つけるのは、私たちの仕事です

採用サイトを作る仕事の半分は、デザインやコーディングではなく、この「良さを見つける」ことだと思っています。
社長や社員の方にお話を伺い、なぜこの会社が続いているのか、どんな人が活躍しているのか、仕事の先に誰がいるのかを引き出して、求職者に伝わる言葉と見せ方にする。

「うちには特徴がない」と思っている会社ほど、話を聞かせてほしいと思っています。
採用サイトをこれから作る方も、今のサイトが古くなっている方も、ぜひ一度ご相談ください。御社の良さを見つけるところから、一緒にやらせていただきます。

この記事で使ったデータ

まとめ

採用サイトは「あったほうがいい」から「ないと不利」へ

求職者は、ポータルで見つけて、採用サイトで決めています。
採用サイトは、応募を増やし、ミスマッチを減らし、取引先への安心にもつながる。しかも伝えるべきは待遇表ではなく、仕事の意味と、育つ環境と、働く人です。
そして、載せるものがない会社はありません。会社が続いている理由が、そのまま採用サイトの中身になります。
御社の良さを見つけるところから、お手伝いします。ぜひご依頼ください。

著者イメージ

ブログを書いた人

デザイナー S.A

見た目の美しさだけでなく、伝わるデザインを追求しています。クライアントの想いを形にする瞬間が、この仕事の一番の醍醐味です。

採用サイトのご相談、お気軽にどうぞ。

TEL.011-204-8355

お問い合わせフォーム

ホームページ制作の
ご相談・お問い合わせ

TEL.011-204-8355

平日 9:30-18:30

よくある質問

24時間受付

メールでのご相談

お問い合わせフォーム

無料相談・お問い合わせ