検索の7割は、もうサイトを見ていない。それでもホームページが「消えない」理由
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2026.10
更新:
「ホームページ、もう要らないんじゃないですか?」
最近の打合せで、よく聞かれます。
AIに聞けば答えが出る。検索しても結果の画面で終わる。だったら、作る意味はあるのか、と。
先に結論です。検索から来る人が減っているのは本当です。
でも、ホームページは「消える」のではなく「役割が変わる」。消えるページと、残るページがあります。
この記事では、数字で現状を認めたうえで、何が残るのかを制作の現場から書きます。
目次
ゼロクリックは、本当に増えている
国内で約7割が、検索結果の画面で終わっている
「ゼロクリック」とは、検索はしても、どのサイトも開かずに終わる行動のことです。
約250万人の行動ログを持つヴァリューズの分析では、国内のゼロクリック率は2025年9月の63.5%から、2026年7月には68.1%へ(日経クロストレンドの報道)。検索の約7割が、サイトを見ずに終わっています。
検索1位でも、クリックされない
Ahrefsの2026年7月の調査では、AIによる概要が出る調べもの系のキーワードで、日本の検索1位のクリック率は実測9.0%。従来の予測より62.7%低い数字です。1位でも、10人に1人しか来ません。
先行する米国では、AI要約が出た検索でリンクがクリックされた割合は8%、出ない検索では15%(Pew Research・2025年)。日本も同じ方向です。
ここは正面から認めます。「AIの食料を作っているだけでは」という感覚は、制作会社の中にもあります。
- POINT:
国内のゼロクリック率は68.1%(2026年7月・ヴァリューズ調べ)
検索1位でも、AIによる概要が出るとクリック率は9.0%(Ahrefs・日本)
米国ではAI要約あり8%、なし15%(Pew Research)
ただし、減っているのは「検索でたまたま来る人」
ゼロクリックの中身
検索結果だけで済む用事は、天気、営業時間、用語の意味。答えを見たら終わりの検索です。
もともとサイトを隅々まで読む人ではありません。減っているのは、この層です。
検索する人は減っていない。来た人は、長く読んでいる
Google検索の利用者数は減っていません(2021年=100 → 2025年109.5)。来た人の滞在時間は140秒で、2年で20秒伸びました。購入を検討する検索では、62.3%がサイトへ移っています(いずれもヴァリューズ調べ)。

起きているのは、「要約で満足する人」と「サイトで深く調べる人」の二極化です。
会社を調べに来る人、頼むかどうかを決めに来る人は、減っていません。むしろ、前より長く読んでいます。
採用も同じです。学生の96%が採用ホームページを見て、転職者の80%が「応募の決め手になる」と答えています。
- POINT:
減っているのは「答えだけ見て帰る検索」
検索の利用者数は増え、来た人の滞在は140秒(2年で20秒増)
会社を調べに来る人は、減っていない
サイトは「人とAIの両方が読む資料」になった
AIは、どこかのサイトを読んで答えている
AIは何も無いところから答えを作りません。どこかのサイトを読んで、まとめています。
AIに読まれるサイトがあるかどうかで、AIの答えに御社が出てくるかが決まります。

ヴァリューズとnoteの共同調査では、AI経由の流入と検索順位の相関は0.2と低いものでした。検索で上位でなくても、中身次第でAIに引用され、人が来ています。
AIに引用されて、人も来る記事
同じ調査で、AI経由の流入が多い記事は、平均約6,000字の深掘りで、見出しと目次があり、書き手の経験にもとづくものでした。
しかも流入の約4割は、公開から半年以上たった記事。一度ちゃんと書けば、資産として残ります。
「AIの食料」は、引用されればそのまま営業になります。問題は作ることではなく、何を食べさせるか、です。
- POINT:
AIに引用されるかどうかは、検索順位とあまり関係がない(相関0.2)
引用される記事=深掘り・見出しと目次・書き手の経験
AI経由の流入の4割は半年以上前の記事。資産として残る
消えるページと、残るページ
消えるのは、検索で釣るためのページ
キーワードを詰めた薄い記事、用語解説の量産、他社と同じ説明。
こういうページは、AIが要約した時点で役目が終わります。
以前のSEOには攻略法がありました。その近道が、なくなっています。AIが見るのは、情報としての価値だけです。
残るのは、その会社が何者かを正しく伝えるページ

どんな実績を、どういう判断で作ってきたか。誰が、どんな考えで働いているか。料金とプランはどうか。
要約では足りないから、人は確かめに来て、AIもここを読みます。
正直に言うと、この流れは誠実に作ってきた人への追い風です。テクニックで量産された記事に負け続けた順番が、変わろうとしています。
「1ページでいい」は、半分本当
AIが要約できる程度の会社説明なら、1ページで足ります。
でも、事例と理由と人は、ページ数ではなく中身が要ります。差は、言うべきことがあるかどうかです。
- POINT:
消えるページ=検索で釣るためのページ
残るページ=実績・判断の理由・人・料金を正しく伝えるページ
「1ページでいい」は、言うべきことがある会社には当てはまらない
残るページに必要なのは、量ではなく「何を言うか」の判断
ページを増やす時代は終わった
AIを使えば、ページは誰でも作れます。作ること自体の価値は下がっている。ここは制作会社として認めます。
差がつくのは、「この会社は何を言うべきか」を決めるところです。
何を言い、何を言わないかを決める仕事
社長と社員の話を聞き、何が強みで、誰に向けた言葉で、何を言わないかを決める。
AIは、この判断をしません。書いてあることを要約するだけです。
打合せで「うちは普通の会社でして」と言われることがよくあります。でも、話を聞くと必ず出てきます。社内で当たり前になっているだけです。
その当たり前を、人にもAIにも伝わる形にする。これが、これからの制作会社の仕事の中心だと思っています。
そして、公開して終わりではなく、育てていく。ホームページは、作るものから育てるものに変わりました。
この記事で使ったデータ
まとめ
ホームページは「無くなる」のではなく「役割が変わる」
検索の7割がサイトを見ない時代は、もう来ています。でも、減ったのは検索でたまたま来る人で、御社を調べに来る人は減っていません。
消えるのは釣るためのページ、残るのは何者かを正しく伝えるページ。必要なのは量ではなく、何を言うかの判断です。
今のホームページが「釣るため」に作られているなら、役割に合わせて作り直す時期です。料金とプランの考え方はこちら。「うちはどっちだろう」と思ったら、お気軽にご相談ください。
ホームページの役割の見直し、お気軽にご相談ください。




